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Block Rockin’ Codes

back with another one of those block rockin' codes

これからの Web の話をしよう。 (次世代 Web セッション @ CROSS2014)

cross http2.0 spdy websocket

Update

2014-01-19 振り返り

CROSS2014 が無事終了しました。

以下ログです。ビデオは前のセッションとかぶっているので 35 分くらいからが本セッションです。


去年に引き続き、今年もなかなか密度の高い内容になったんじゃないかと思います。

プロトコル編では、普段なかなか表に出てこない方を中心にお呼びして、2013 年から今日までの流れを踏まえつつ、今起こっているプロトコル的な変化を浮き彫りにし、今後の HTTP2.0 の展望や QUIC の持つ意義などを話し合いました。
象徴的なのは「TCP/IP の破壊」などという想定外に振り切った本音に見て取れるかと思います。こうした発言が出たあたり、非常にやった甲斐を感じました。


アーキテクチャ編は、去年より幅広いポジションの方々に出て頂き、それぞれの視点から現実的な話をして頂きました。去年の CROSS で「リアルタイム」として語っていた内容が、「ゲーム」というより具体的なものに繋がり、新しい技術の適応先の一例として興味深い話も出ました。確かに今回は出て頂いた方の携わる分野的な偏りもあったと思いますが、それでも現在の Web について語る上で、ゲームを「完全には無視できない」というのが自分としては盲点だったところかと思います。


全体を通しては、「TLS 前提の Web」という風潮の是非に対する、プロトコル編 / アーキテクチャ編双方のスタンスに割と明確な差異が見いだせました。プロトコルを考えるロール、それを用いてサービスを運用するロール、双方の意見が聞けたのがこのセッション構成をとった 1 つのメリットとして見いだせたのかなと思っています。


反省点は色々ありますが、少なくとも [twitter:muddydixon] さんに「もうやるな」と言われない限りは続けていきたいなと思っています。
(あと、 1 年に 1 回だと少し間が長いし、もっと色々な方とも議論もしてみたいので、 CROSS 以外にも場を作ったり、場が無ければ Podcast にしてみても面白いかなぁ、などと思っています。)


あまり俺が色々書くより、セッションの最後でも話した、参加者による「自分の考える次世代 Web」ブログにそこは譲って(出てくるといいなぁw)、自分のまとめとしてはここまでで。

最後に、出て頂いた登壇者の皆さん。参加して下さったみなさん。そして CROSS スタッフのみなさん。本当にありがとうございました & お疲れ様でした!

Jxck



Intro

2014/1/17(Fri) に開催される CROSS2014 にて、
CROSS2013 に引き続き「次世代 Web セッション」というセッションを担当させていただくことになりました。

今日はこのセッションの意図と概要について書こうと思います。
セッションで扱わない内容などについても言及するので、参加される方はこのエントリを README(趣意書) だと思って参加前に目を通して頂ければと思います。


去年のログ: これからの Web の話をしよう。 (次世代 Web セッション @ CROSS2013)

テーマ

このセッションのメインテーマは去年と同じです。

「次世代 Web セッション」ではいま起こっている Web の変化について、

  • 「何が起こっているのか」
  • 「どこに向かっているのか」

を議論することを目的としています。


また、その議論の主軸を絞るために 2h の枠を

の 2 つのセッションに分けて議論します。

登壇者

今年も豪華な登壇者の方々に集まって頂くことができました。
(公式サイト用プロフィールを引用)

プロトコル編」

@さん
Aria2/Spdylay/nghttp2/Wslay の作者 https://github.com/tatsuhiro-t
@ さん
Chromium Project にて、主に WebSocket, XHR の実装及び関連仕様の標準化を担当。それ以前は、現職にて Load balancer の開発、大学にて FPGA を用いた TCP/IPv6/10GbE の高速化研究など。
@ さん
2009年頃から主にIETFを中心とした標準化活動に参加。現在、通信プロトコル、認証・認可等のセキュリティ領域、プログラミング言語処理系等を主な活動対象としている。


アーキテクチャ編」

@ さん
2011年よりカヤックに入社。自社サービス、ソーシャルゲームのサーバインフラ、運用、監視を担当。
@ さん
2006年はてな入社、2010年より2代目CTO。技術的なことであれば、なんでも好物。はてなのサービスと技術の進化を加速させていきます。著書に「サーバ・インフラを支える技術」「大規模サービス技術入門」など
@ さん
ネットウォッチが高じてプログラマに。とにかくJavaScriptを高速化したい。ネイティブに負けたくない。CoffeeScript等のAltjsが好きで、最近だとLLVMEmscriptenに興味がある。

モチベーション

Web は絶えず変化しています。前回の CROSS2013 からも 1 年経って変わったところがいくつもあります。
この変化をキチンと把握し続けるのはなかなか難しいことです。

例えば「SPDY とは?」といった部分的話は割りとしやすいので、初心者向けの話は多くのイベントでされています。
(自分もよくお話させて頂いています。)

一方で、そうした初心者向けの話は、もう聞き飽きている人も多くいます。
しかし、初心者向けセッションの「その先」を扱うのは実は難しいのが現実です。


次世代 Web セッションは「その先」に挑戦したいと思っています。


「どこに向かっているのか」に答えを持っている人はいません。しかし、僕ら技術者はそこにコミットすることはできると思います。

「どこに向かっているのか」を考えるには、まず今「なにが起こっているか」をきちんと把握する事も必要です。


そこで自分は

  • 「何が起こっているのか」
  • 「どこに向かっているのか」

について、きちんと議論する場を作りたいと思い、その議論ができるであろう方々に声をかけさせて頂きました。

お断り

このセッションは、答えを出すセッションではありません。
答えが出せる、出ているような話は、わざわざここで議論する気はありません。


自分たちが「次世代の Web」を考える上で必要な知見を、常にそれを考えて戦っている方々との議論の中から見出そうというのがこのセッションの目的です。


参加するだけで答えが教えてもらえるという期待を持つ方は、このセッションには参加しないことをおすすめします。

扱わない内容

1 時間は、ちょっと真面目に議論すればあっという間に過ぎてしまう時間です。
その限られた時間の中で本来のテーマに集中するために、切り捨てる内容について書きます。

これは、自分が今回「あまり積極的に扱う必要がない」だろうと考えているものです。 といってもさじ加減なので、実際は登壇者の方々に委ねます。
しかし、参加者の方には「前提」として考えていただきたいと思っています。

初心者向け内容

例えば「SPDY とは何か?」「REST とは何か?」「IETF とは何か?」etc といった話には時間を割きません。
ある程度の知識は前提として、それを踏まえて先について話すことを重視します。
知識を得て Catch Up するためではなく、議論を通して Move Up するセッションにしたいという思いがあります。

過去の事

今回、テーマにはあえて「過去」を入れていません。 懐古するためのセッションとは考えていません。

  • 「何が起こっているのか」(現在)
  • 「どこに向かっているのか」(未来)

もちろん、古きを知ることは重要です。
過去の事例が引き合いに出ることもあると思いますが、過去を改めてから未来を語るには時間がたりません。
過去は基本的には共有された前提として考えて、「その先」にフォーカスして議論したいと考えています。

登壇者紹介

こうしたセッションで、自己紹介で大きく時間を浪費するセッションをよく見ます。
今回の登壇者のみなさんは著名な方が多く、このセッションを聞きに来る方は知っている人が多いと思います。
彼らの自己紹介に時間を割く気はありません、みなさん自己紹介を聞きに来るわけでもないでしょう。
なので、冒頭に自分がみなさんの名前を紹介する程度とさせて頂きます。


各登壇者の紹介は、このエントリや公式サイトのセッション概要から見ることもできますので。予め見ておいて頂けると良いと思います。

進め方

流れを決めすぎると予定調和になってしまうので、打ち合わせの段階でおおまかな方向性とキーワードのみを決めておき、
当日はそれについて基本的にはフリースタイルで議論を進めていきたいと思っています。


あまりズレて行くなら、途中で切るなどはしすまが、その場で起こる議論をなによりも大事にしたいです。

雰囲気については、去年の映像をご参照下さい。

まとめ

最後にもう一度。
このセッションは、 Web について

  • 「何が起こっているのか」
  • 「どこに向かっているのか」

に 1 時間フォーカスし続け、「その話はもう知ってるよ」とか、「何度も聞いたよ」みたいな話を無くして、少しでも議論の密度を高めたいです。
そのために参加者には「前提」を求める部分が多くなる点はありますが、限りある時間を有効に使うためにご理解ください。
これだけの方が揃ったセッションなので、変わりゆく Web の今後を考える上で、少しでも熱く有益な議論ができる場を作れればと考えています。


今年も去年同様、「最後は自分の頭で考えろ」(by @) で行きたいと思います。
このセッションで得たものをベースに、あなたが考える「次世代 Web」についてのエントリが読めることを、楽しみにしています。

Jxck