Block Rockin’ Codes

back with another one of those block rockin' codes

2014 年をふりかえる

intro

恒例の振り返りです。

今年もこのブログを毎月更新するっていう目標は達成できました。

HTTP2

去年からはじめた HTTP2 まわりの活動はウェイトがかなり多かったですね。 HTTP2Study というコミュニティを小さく小さくやってきた感じです。

勉強会、ハッカソン、 issue-thon、conference とやって、アドベントカレンダーも無事完走しました。 自分でも HTTP2 の実装をするという目標があったので、それを粛々とやりました。

今まで HTTP レイヤやネットワークレイヤはきちんと勉強してこなかったので、この活動はかなり勉強になりました。

あと、今年は初めて IETF に参加しました。初参加でしかもちょっと話す時間をもらうっていうのは結構珍しいらしいです。

IETF89 で #http2study の話をしてきました。

この辺の活動は先日まとめました。

#HTTP2Study の軌跡

本当に凄い人たちが集まっています。この場を無駄にはしないようにしたいものです。 RFC が出るのが楽しみですね。

Go

Go研というこれまた小さくもガチな研究会をやってきました。 これも、イベントや発表会じゃない、本当の意味での「勉強会」ができた気がします。

github.com/goken/goken/

あと、Go には Tour of Go というチュートリアルがあるのですが、書籍など含めて「Tour of Go の次」っていうのがちょっと欠けていると思ったので、 Web+DB Press に Go の記事を書かせて頂きました。

Web+DB Press vol.82 で Go の特集を書かせて頂きました #wdpress

あとは、京都に行ってハンズオン してきたり、温泉行ってから GoCart やってきた。楽しかった。

Go のカンファレンス も関わらせてもらいました。 Rob 先生に直々に指導してもらえたのは貴重な体験でした。

Golang Error Handling lesson by Rob Pike

もともと HTTP2 のサーバを書くために始めたんですが、特に exe で動かしたいツールを書く時に便利で、地味に使ってます。

Node.js

やっと、やーーーーーーーっとのことで Socket.IO 1.0 がリリースされました。 その数日前に、 Guille から DM があったので、とりあえずまた来いということで呼んでミートアップやりました。

Socket.IO Meetup

1.0 が出たことで、仕事とかでもちょっと導入しやすくなりましたね。 ただ Socket.IO 自体は WebSocket の枠を超えてもっと広くネットワークプロトコルを抽象化していく存在になりそうなので、その辺はかなり期待しています。

個人的に Node.js でネットワークさわる何かを書く時は、 Socket.IO のインタフェースをまねるようにしてて、それがまあしっくり来ています。

High Performance Browser Networking

HTTP2 のカンファレンスに来てもらった Ilya が出版した HPBN の、ちょっとだけ?遅れた出版記念イベントをやりました。 彼の功績はホント凄いし、本当に良い話が聞けたなぁ。

HPBN meetup

Web のエンジニアが知っておくべきネットワークの知識としては、一つのマイルストーンとしてこの本は価値があります。

CROSS

次世代 Web セッションをやりました。去年に続き二回目ですね。 普段あまり表に出てこない方々も含めてかなり深い議論ができたと思います。

これからの Web の話をしよう。 (次世代 Web セッション @ CROSS2014)

ちなみに来年は出ませんが、このセッションはなんらかの形でやりたいなとは思ってます。

Podcast

「次世代 Web Podcast」ということで 4 月から始めました。

  • 今何がおこっていて
  • これからどうなっていくのか

これをテーマ毎に議論する感じです。

今年やったのは 13 テーマ、 intro と sideshow 含めて 18 エピソードでした。 合計で 20 人の最先端な方々に出ていただいて、お話を聞く事ができました。 出ていただいた方々には本当に感謝しかありません。ありがとうございました!

ぶっちゃけ「やるだけで精一杯」ですが、来年も地道にやっていければと思います。

2015 年に向けて

今年は、ずっと敬遠していた「標準化」というものに触れる機会が多かったです。 Web が成り立つ仕組みと、それが実際に行われている場面を自分の目で見る事ができたのは、自分の中で凄く良い経験だったと思います。

結果、俺自身はやっぱり標準化にはあまり向かないかなぁとは思います。求められるスキルも全然違うなと。

一方で、この標準化自体も見直されているという動きを感じます。


HTML5 も勧告されたし、 HTTP/1.1 もアップデートされました。今まで動いていたものを仕様にする作業は終わって、これから必要になる仕様を策定して行く作業が続いている中で、 これからの道の部分には、仕様のエディタや標準化団体だけじゃなくて、よりアグレッシブな Web の開発者の貢献が必要です。


標準化は、低レベルな API を提供するという形でそれの土台を整えてきました。 あとは、 Web の開発者がその上で新しい世界を築いて行くターンです。というかそういうことができるようになってきた。


それが、先日書いた話です。

Extensible Web の夜明けと開発者が得た可能性の話

ということで、来年は今年までに築いてきた HTTP やら HTML やらの土台の上で


自分なりに Web を進化させるためにできること(Extend the Web Forward) をやってみたいと思っています。

まずは土台から。

2015 年も、そんな感じに Web が盛り上がったら面白いなと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

Jxck