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Block Rockin’ Codes

back with another one of those block rockin' codes

JavaScript テクニックバイブル

intro

遅くなってしまいましたが、 JavaScript テクニックバイブルを献本頂きました。

JavaScriptテクニックバイブル ~効率的な開発に役立つ150の技

JavaScriptテクニックバイブル ~効率的な開発に役立つ150の技

この本はレビューなどのお話も頂いたんですが、
一切お手伝いすることができなかったので、せめて書評を書かせて頂きます。

テクニックバイブルであること

この本の特徴は、「JavaScript の言語仕様」だけに特化した内容ではなく、
それも含めてもう一段上の「JavaScript のテクニック」
に特化した本であるということだと思います。


言語仕様だけ知っていても、実際の開発はなかなか捗りません。
この本には、実際の開発を、しかも「効率的に」行うための
知識とテクニックが詰まってます。


章立ても、最初の三章が
「開発環境」、「デバッグ」、「テスト」
と続くあたりからも、その本気度が伝わってきますね。


四章で初めて「言語仕様」な内容に触れられますが、
タイトルは「関数を活用する」で、そこでは
スコープやらプロトタイプやら、実際の開発で
ハマりやすいところを重点的に扱ってます。


「効率的な開発に役立つ」という謳い文句にたいして、
もの凄く真摯な姿勢が伺えます。内容も実際そうでした。


モダンであること

JS の情報は、その言語の歴史がそれなりに長いため、
ネットで調べたときたくさん出てくる一方で、
その鮮度や正確さの判断が難しい時も多いのが事実です。


この本にある内容は、
著者の方々が「今はどうなのか?」をキチンと調査してまとめてくれています。


単純に HTML5 を扱ってるっていうだけではなくて、

「最近はどうやってパフォーマンスチューニングするのか?」
「最近はどんなテスト方法があるのか?」
「最近のあのライブラリは、何ができるのか?」

など、時間とともに変わる各手法の「今」が切り取られ、まとめられています。


特に近年雨後の筍のように現れるフレームワークやライブラリも
メジャーどころが紹介されています。

ソースと文に癖がない

完全に主観ですが、なんというか良い意味で凄くフラットに書かれています。


ソースも、少数派が使うような書き方や、
Hacky だったり癖のようなものが感じられないくらい「普通」に書かれています。


文にも海外の大物が書くような、個人的な主張が目立つような文ではなく、
何をすると何ができるのかが、事実が簡潔に書かれています。


いわゆる教科書的な感じなので、
安心して読めるし、周りにも安心して勧められるなと思います。

この本の立ち位置

まあ、個人的な見方ですが、
この本の立ち位置は、

  • 「逆引き」
  • 「インデックス」

だと思います。


ひと通り必要になるであろうテクニックは、ほぼもれなく触れられています。
「網羅している」というのがこの本のアドバンテージだと思います。
それをそのまま読むだけでも勉強になるし、
開発にあたってちょっと調べるときに、逆引きとしても非常に便利だと思います。


またこの本では、色々なライブラリや API についても触れていますが、
大体 1, 2 ページしか割かれていません。


網羅するには本一冊できてしまうようなものが多いので、
コンパクトに要点だけをまとめて、そこから先のポインタとして
「参考 URL」などを載せているのがこの本のスタイルです。


もしそこの内容で足らなければ、
そこから「本家マニュアル」や「詳しい人のブログ」などに飛ぶことができます。


その意味では、もう既に使う環境や、対象としてるドメインが固定されいて、
専門的な資料しか求めてない人や、より深い JavaScript の海の底に潜り込みたい人には
物足りない内容かもしれません。


でもおそらく多数の JSer は、日々の開発であふれる情報を選別し、新しい環境を調査し、不可解な挙動や、
「あれどうやるんだっけ?」を検索しながらも、的を得た情報に行き当たるまで苦労したり、
「こう出てきたけど、これって大丈夫かな。。」などの不安を抱きなが調べているでしょう。


そんな JSer たちにとって、中の方々がきちんと調査して
要点だけをまとめてくれたこの本は、心強い存在になると思います。
クッキーの缶みたいにデカイ本や、8 年前に作られた Web ページを見る前に、
まずは引いてみる、そんな感じで使える本として手元に置くことができるでしょう。

終わりに

知ってるひとが書いたからべた褒めするというつもりは毛頭ありません。


目次を見たときは 11-8 でちょっと引っかかったんですが、
読んでみて納得されられましたし。


こんだけの本を書き上げるのは、本当に大変だったと思います。
特に、 JS の普遍的な技術だけじゃなくて、
モダンなツールとかにもキチンと言及してるので、
調査もアップデートも本当に大変だったと思います。


本当に、本当に大変なんですよ、こういう本を書き上げるのは。


執筆者の方々、本当にお疲れ様でした。